ハコガメと犬・猫は同居できる?|同じ家で飼うときの事故防止と注意点

犬や猫と暮らしている家庭に、新しくハコガメをお迎えしたい。あるいはハコガメのいる家に、犬や猫を迎えたい——そんなとき気になるのが「同じ家で一緒に飼って大丈夫?」という点です。ハコガメはケージ内で飼うことが多いため一見問題なさそうに思えますが、実は犬・猫との組み合わせには、知っておきたい事故のリスクがいくつかあります。

この記事では、ハコガメと犬・猫を同じ家で飼うときに起こりやすいトラブルと、事故を防ぐための部屋づくり・お世話の工夫を整理します。なお、ハコガメ同士の同居については多頭飼い・同居の記事で別途まとめています。

結論

同じ家で飼うことは可能ですが、「同じ空間で自由に接触させない」が大前提です。

  • 犬がカメをかじってしまう事故は爬虫類の診療現場で知られており、甲羅の破損は命に関わることがあります
  • 猫は捕食本能からベビーや小型個体にちょっかいを出すことがあり、爪によるケガや転落事故に注意が必要です
  • ケージの置き場所・フタの固定・散歩(部屋んぽ)の時間を分けるなど、「物理的に接触させない仕組み」で防ぐのが基本です

犬との同居で起こりやすい事故

意外に思われるかもしれませんが、カメにとって家庭内で特に注意したい相手は犬とされています。犬は好奇心や遊びのつもりでカメを口にくわえたり、かじったりすることがあり、丈夫に見える甲羅でも犬の咬む力には耐えられず、割れたり穴があいたりする事故が起こりえます。ハコガメはフタのように甲羅を閉じられますが、それでも大型犬の力が相手では安全とは言えません。

こうした事故は「普段は仲良くしていたのに、留守中に一度だけ」というパターンでも起こるとされています。犬に悪気はなくても、おもちゃのように扱った結果として重傷につながることがあるため、「うちの子はおとなしいから大丈夫」と考えず、そもそも犬がカメに直接触れられない環境にしておくことが何よりの予防になります。万一かじられて甲羅にヒビや欠けができてしまった場合の考え方は、甲羅のケガへの対応の記事を参考に、できるだけ早く動物病院に相談してください。

猫との同居で起こりやすい事故

猫の場合は、犬のように強い力でかじる事故は比較的少ないとされていますが、動くものに反応する捕食本能から、ベビーや小さめの個体に手を出すことがあります。爪による引っかき傷は、目や皮膚など甲羅で守られていない部分に当たると思わぬケガにつながります。

また、猫は高いところに登れるため、「棚の上だから届かない」という置き場所の工夫が通用しにくい相手でもあります。ケージのフタに乗って落とす、フタの隙間から手を入れる、といった行動も考えられるため、フタがしっかり固定できるケージを選び、猫が乗っても外れない状態にしておくと安心です。ケージ選びの考え方はケージの選び方の記事でまとめています。

事故を防ぐ部屋づくりと運用の工夫

犬・猫とハコガメの同居は、「仲良くさせる」ことを目指すのではなく、「接点を作らない」ことを目指すのが現実的です。具体的には次のような工夫が挙げられます。

  • できればケージは犬・猫が入らない部屋に置く(ドアを閉められる部屋が理想的です)
  • 同じ部屋に置く場合は、フタ付き・ロック付きのケージを使い、重しや留め具でフタを固定する
  • ハコガメをケージから出して歩かせる時間(部屋んぽ)は、犬・猫を別室に移してから行い、決して目を離さない
  • 屋外・ベランダで日光浴させるときは、自宅の犬だけでなく外から来る猫やカラスにも注意する(屋外飼育・ベランダ飼育ガイドで外敵対策を解説しています)
  • 脱走対策を徹底する(脱走したカメを犬が見つけて事故になるケースを防ぐため)

ハコガメは意外に力が強く、フタのないケースや低い囲いからよじ登って脱走することがあります。「カメが出ない」ことと「犬・猫が入らない」ことの両面から、ケージまわりを見直してみてください。

餌とごはんの管理にも注意

接触事故のほかに見落とされがちなのが、餌まわりのトラブルです。床に置かれた犬・猫のフードをハコガメが食べてしまったり、逆にカメの餌や野菜を犬が食べてしまったりすることがあります。ドッグフードやキャットフードは栄養バランスがカメ向きではないため、日常的に食べられる状態は避けたいところです。詳しくはドッグフード・キャットフードの代用可否の記事で解説しています。

また、給餌の時間帯をずらす、置き餌をしない、といった運用も、思わぬ「盗み食い」の防止につながります。

衛生面:サルモネラ対策は動物同士でも

カメを含む爬虫類はサルモネラ菌を保有していることがあるとされ、人だけでなく、同居する犬・猫への感染リスクもゼロではないと考えられています。カメの水場の水を犬が飲んでしまう、水換えした水を犬・猫が舐められる場所に流す、といった状況は避け、カメに触れたあとやケージ掃除のあとは石けんでしっかり手を洗いましょう。家庭でできる衛生管理の基本はサルモネラ対策の記事にまとめています。

ハコガメ側のストレスにも目を向ける

直接の接触がなくても、犬・猫が毎日ケージをのぞき込んだり、前足でガラスを叩いたりする環境は、ハコガメにとって落ち着かない可能性があります。臆病な個体では、餌を食べない、シェルターにこもりがちになる、といった形でストレスのサインが出ることもあるとされています。ケージの位置を犬・猫の生活動線から外す、目隠しを作る、隠れられるシェルターを充実させるといった配慮で、お互いに干渉しにくい距離感を作ってあげてください。行動から環境を見直すヒントは行動から読み取るサインの記事も参考になります。

よくある質問

犬とハコガメを仲良くさせることはできますか?

「慣れて気にしなくなる」ことはあっても、安全な意味で仲良くなることを期待するのは避けたほうがよいと考えられます。普段落ち着いている犬でも、ふとした瞬間にかじってしまう事故は起こりえます。直接の接触はさせず、物理的に分けて飼うのが基本です。

猫が毎日ケージをのぞきに来ます。やめさせるべきですか?

のぞくだけで実害がない場合もありますが、ハコガメが餌を食べなくなる、隠れてばかりになるなどの変化があれば、ストレスになっている可能性があります。ケージの位置を変える、目隠しをする、猫が近づけない部屋に移すなどの調整を検討してください。

万一、犬がカメをかじってしまったらどうすればいいですか?

甲羅にヒビや欠け、出血がある場合は、見た目が軽そうでも内部にダメージが及んでいることがあります。自己判断で様子を見ず、できるだけ早く爬虫類を診てくれる動物病院に連絡してください。病院の探し方は動物病院の探し方の記事で解説しています。

記事一覧へ戻る

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。掲載内容は飼育経験と公開情報をもとに作成していますが、価格・在庫・仕様は変更される場合があります。詳しくは 免責事項 をご覧ください。

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP