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ハコガメを飼い始めると、「夜はどう過ごしているんだろう?」「ライトを消したあと真っ暗で大丈夫?」と気になる方は多いのではないでしょうか。昼間の姿はよく見ていても、夜のハコガメの様子は意外と知られていません。
この記事では、ハコガメの睡眠と夜の過ごし方について、昼行性という生活リズムの基本から、夜のケージ環境の整え方、「夜中にガタガタ動く」「逆に寝てばかり」といった気になる行動の見方までを整理します。
結論
ハコガメの夜との付き合い方は、次のポイントを押さえておくと安心です。
- ハコガメは昼行性とされ、夜は寝て過ごすのが基本のリズム
- 寝るときはまぶたを閉じ、シェルターの中や床材に浅く潜って休むことが多い
- 夜のケージは真っ暗でよく、夜間の照明はむしろ休息の妨げになると考えられている
- 夜間も保温が必要な時期は、光の出ない保温器具で「暗いまま暖める」
- 夜中に激しく動き回る・昼も寝てばかり、が続くときは温度や環境のサインの可能性がある
それぞれ順番に見ていきます。
ハコガメは昼行性|夜は寝て過ごすのが基本
ハコガメは基本的に昼行性(昼間に活動するタイプ)とされています。朝明るくなると動き出して餌を探したりバスキングをしたりして、夕方から夜にかけて活動が落ち着き、暗くなると休息に入る、というのが自然界での大まかな1日のリズムです。
ただしカメは変温動物なので、活動時間は気温にも左右されます。野生では真夏の暑い日中を避けて朝夕に活発になることが知られており、飼育下でも季節や室温によって活動の時間帯が多少前後するのは自然なことです。また、明け方や夕方の薄暗い時間帯にごそごそ動くのも珍しいことではありません。
大切なのは、毎日の点灯・消灯の時刻をそろえて「昼と夜のメリハリ」をつくってあげることです。点灯時間の目安とタイマーでの自動化はライトの点灯時間の記事で詳しくまとめています。
ハコガメはどこで・どうやって寝る?
飼育下のハコガメは、シェルター(隠れ家)の中や、床材に体を浅く潜らせた状態で寝ていることが多いようです。目のまぶたを閉じ、首や手足の力を抜いた姿勢でじっとしているのが、寝ているときの典型的な様子です。人間と違って完全に無防備にはならず、物音や振動でぱっと目を覚ますこともよくあります。
個体によっては、毎晩ほぼ同じ場所に戻って寝る「お気に入りの寝床」を持つこともあります。寝床として落ち着ける場所があることは安心感につながるとされているため、体がすっぽり収まるシェルターと、潜れる程度の厚みのある床材を用意してあげたいところです。シェルターの選び方・置き方はシェルターとレイアウトの記事、潜りやすい床材は床材ガイドで紹介しています。
なお、寝ている姿は「動かない・目を閉じている」という点で体調不良と紛らわしいことがあります。朝になって温まれば普段どおり動き出すようであれば、心配いらないことがほとんどです。
夜のケージ環境|真っ暗でいい?温度は?
夜間の照明は基本的に不要
「真っ暗だと不安では?」と感じるかもしれませんが、ハコガメにとって夜の暗さは自然な状態です。むしろ夜も明かりがついたままだと、昼夜のリズムが乱れて休息の妨げになると考えられています。観賞用の夜間ライトを毎晩つけっぱなしにするのは避け、夜は基本的に真っ暗にしてあげましょう。
人の生活スペースにケージがある場合は、夜遅くまで部屋の照明やテレビの光が直接当たり続けないよう、置き場所や布カバーなどで配慮できるとより安心です。ケージの置き場所の考え方はケージの置き場所の記事でまとめています。
夜の保温は「光を出さない器具」で
秋〜冬など夜間の冷え込みが大きい時期は、「暗くしたい、でも暖めたい」という場面が出てきます。このときは、パネルヒーターや暗色系のヒーターなど、光をほとんど出さない保温器具を使うのが基本です。白色光の保温球を夜通しつけると、暖かさと引き換えに睡眠のリズムを乱してしまいかねません。器具の使い分けは保温器具の記事を参考にしてください。
また、夜間に昼間より数度温度が下がること自体は、適温の範囲内であれば自然に近いメリハリともいわれています。下がりすぎが心配な時期は、サーモスタットと最高最低温度計で夜間の実際の温度を把握しておくと安心です。
わが家でも夜間の保温には、光を出さない上部ヒーター「暖突」を使っています。ライトを消したあとも暗いまま空気を暖められるので、「真っ暗にしたい、でも冷やしたくない」という秋〜冬の夜と相性のよい器具です。取り付け方や機種選びは上部ヒーターの記事で詳しく解説しています。
秋は「夜だけ冷える」に要注意|夜間保温を再開する目安
10〜11月にかけては、日中はまだ暖かくても、夜間から明け方の冷え込みだけが先に進みます。昼間に見る温度計では問題がなくても、実は明け方にぐっと下がっていた——というのは、この時期にとても多いパターンです。まずは最高最低温度計で、消灯後から明け方にかけてケージ内が実際に何度まで下がっているかを数日間チェックしてみてください。
目安として、アダルト〜ヤングはケージ全体24〜28℃の範囲を夜間も大きく外れないように整えるのが基本です。明け方の最低温度がこの範囲を下回り始めたら、光の出ない保温器具とサーモスタットで夜間保温を再開するタイミングと考えるとよいでしょう。ベビーは夜間も含めてケージ全体30℃キープが基本なので、秋の早い段階からパネルヒーターなどで安定させておくと安心です。
保温再開を含めた秋のお世話の切り替えは秋の管理と冬支度の記事で、冬本番の温度管理と必要な器具は冬の温度管理の記事でそれぞれ詳しくまとめています。
夜中にガタガタ動き回るのはなぜ?
本来は夜に休むはずのハコガメが、夜中に床材を掘ったり壁をひっかいたりして騒がしいときは、環境からの何らかのサインかもしれません。よくある原因として、次のようなものが挙げられます。
- 暑すぎる: 夏場にケージ内の温度が下がりきらないと、涼しい場所を探して夜も動き回ることがあります。夏の暑さ対策で夜間の温度も見直してみてください。
- 昼夜のリズムの乱れ: 点灯・消灯の時刻が日によってバラバラだったり、夜も部屋の光が当たっていたりすると、活動リズムが崩れやすくなります。
- 繁殖期の落ち着きのなさ: 春〜初夏を中心に、成熟した個体がそわそわと歩き回ることがあります。とくにメスは産卵前に徘徊が増えることが知られています。
- 隠れ家がない・落ち着けない: 安心して寝られる場所がないと、落ち着き先を探して動き続けることがあります。
床材を掘る・壁をひっかくといった行動の読み取り方は、行動から読み取るサインの記事でさらに詳しく整理しています。
「寝てばかり」「昼も出てこない」が続くとき
逆に、昼間もほとんど寝てばかりで動かない場合は、まず温度を確認します。ケージ内が低温だと代謝が下がり、活動量も食欲も落ちてしまいます。秋〜冬に気温の低下とともに動かなくなってきた場合は、冬眠モードに入りかけている可能性があります。保温を見直して、活動できる温度に整えてあげてください。
温度が適切なのに元気がなく、食欲低下や目・鼻の症状をともなうときは、体調不良のサインかもしれません。動かない・元気がないときの記事を参考に、早めのチェックをおすすめします。
まとめ
ハコガメは昼行性で、夜はシェルターや床材の中でまぶたを閉じて眠ります。夜のケージは真っ暗でよく、照明を消して静かな環境をつくってあげることが、そのまま良い睡眠につながります。夜間の保温が必要な時期は、光の出ない器具で「暗いまま暖める」が合言葉です。
夜中の騒がしさや昼間の寝すぎは、温度・光・レイアウトといった環境を見直すきっかけになります。「夜ぐっすり、昼しっかり活動」というメリハリのあるリズムができていれば、それは飼育環境がうまく回っているサインのひとつといえるでしょう。
よくある質問
ハコガメのケージは夜、真っ暗にして大丈夫ですか?
ハコガメは昼行性とされており、夜の暗さは自然な状態です。夜間の照明はむしろ休息の妨げになると考えられているため、基本的に真っ暗にして問題ありません。保温が必要な時期は光の出ない器具を使いましょう。
ハコガメは目を閉じて寝ますか?寝ているのか体調不良か不安です。
ハコガメはまぶたを閉じて寝るとされています。シェルター内や床材に潜って目を閉じてじっとしていても、朝温まれば普段どおり動き出し餌も食べるなら、多くの場合は睡眠です。日中も目を閉じたまま動かず食欲低下をともなうときは、体調不良の可能性も考えて様子を確認してください。
夜中にケージからガタガタ音がするのは異常ですか?
一時的なら心配いらないことが多いものの、毎晩続く場合は、暑すぎ・昼夜のリズムの乱れ・繁殖期の徘徊・落ち着ける隠れ家の不足などのサインかもしれません。夜間の温度と光の当たり方、シェルターの有無を見直してみてください。
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