ハコガメ飼育の用語集|バスキング・UVB・CB個体など初心者がつまずく言葉をやさしく解説

ハコガメの飼育情報を調べていると、「バスキング」「UVB」「CB個体」など、初めて見る言葉に出会うことが多いと思います。意味があいまいなまま用品を選ぶと、「バスキングライトと紫外線ライトを間違えて買ってしまった」というような行き違いも起こりがちです。

この記事では、ハコガメ飼育でよく使われる用語を「環境・設備」「光と熱」「餌と栄養」「健康」「個体・入手」の5つのグループに分けて、初心者の方向けにやさしく整理しました。それぞれ詳しく解説している記事へのリンクも添えているので、気になる用語から深掘りしてみてください。

環境・設備に関する用語

ケージ / 飼育ケース

ハコガメを飼うための入れ物全般を指します。ガラス製の爬虫類ケージのほか、プラケースや衣装ケースを使う方法もあります。それぞれの特徴はケージの選び方で比較しています。

床材(とこざい) / サブストレート

ケージの底に敷く素材のことです。英語圏の飼育情報では「サブストレート(substrate)」と呼ばれます。ハコガメでは保湿性のあるヤシガラ(ココハスク)や水苔などがよく使われます。詳しくは床材ガイドをどうぞ。

シェルター

カメが身を隠して落ち着くための「隠れ家」です。市販のウェットシェルターのほか、素焼きの鉢を半分に割ったものなどでも代用されます。置き方のコツはシェルターとレイアウトの基本で解説しています。

温度勾配(おんどこうばい)

ケージ内に「暖かい場所」と「涼しい場所」の両方を作り、カメ自身に居場所を選ばせる考え方です。自分で体温を作れない爬虫類の飼育では基本になる考え方とされています。夏は涼しい逃げ場、冬は暖かい場所の確保が中心になります。

パネルヒーター / 保温球

どちらも冬の保温器具です。パネルヒーターはケージの底や側面から局所的にじんわり温めるタイプ、保温球は電球のかたちで空間を温めるタイプです。役割の違いは保温器具の使い分けで詳しく説明しています。

サーモスタット(サーモ)

設定した温度に合わせて保温器具の電源を自動でオン・オフしてくれる装置です。保温球のような高温になる器具は、サーモスタットとセットで使うのが基本とされています。

光と熱に関する用語

バスキング / ホットスポット

バスキングは、カメがライトの下などで体を温める「日光浴のような行動」のことです。そのための一段暖かい場所をホットスポット(バスキングスポット)と呼びます。専用のバスキングライトで作るのが一般的です。

UVB / UVA

どちらも紫外線の種類です。UVBはカルシウムの吸収に関わるビタミンD3の生成を助けるとされ、カメの飼育でとくに重視されます。UVAは食欲や活動性に関わるとされています。ライトの選び方は紫外線ライトの記事で詳しく解説しています。

UVI(紫外線指数)

紫外線の強さを表す数値です。爬虫類飼育では、ライトから生体の位置でどのくらいのUVIになるかを目安に設置距離を考える方法が広まりつつあります。

メタハラ(メタルハライドランプ)

紫外線と熱・可視光をあわせて照射できるランプの通称です。明るく紫外線量も多い一方、価格が高めで発熱も大きいため、ケージのサイズや予算に合わせて検討する器具とされています。

餌と栄養に関する用語

人工飼料 / 配合飼料

カメ用に栄養バランスを調整して作られたペレット状の餌です。ハコガメの主食の軸になります。選び方は人工飼料の選び方をどうぞ。

活餌(いきえ) / 生き餌

コオロギやミルワーム、ミミズなど、生きたままの昆虫などを餌として与えることです。動物食傾向の強いハコガメは好んで食べる個体が多いとされています。餌の種類ごとの与え方は餌の種類まとめで整理しています。

ダスティング / ガットローディング

ダスティングは、餌にカルシウムなどのパウダーをまぶしてから与える方法です。ガットローディングは、餌になる昆虫にあらかじめ栄養価の高い餌を食べさせておく方法を指します。カルシウム補給の考え方はカルシウム補助の基本もあわせてどうぞ。

カトルボーン

コウイカの甲を乾燥させたもので、かじらせてカルシウムを補う補助アイテムとして使われます。小鳥用として売られていることもあります。

拒食(きょしょく)

餌を食べない状態が続くことです。環境の変化や温度不足、季節的な要因、体調不良などさまざまな理由が考えられます。確認の手順は餌を食べないときの記事にまとめています。

健康に関する用語

MBD(代謝性骨疾患) / くる病

カルシウム不足や紫外線不足などが関わって、甲羅や骨がやわらかくなったり変形したりするとされる状態の総称です。甲羅の異変に気づいたときのチェックポイントは甲羅が白い・やわらかいときの記事で解説しています。

ピラミッディング

甲羅の一枚一枚が山のように盛り上がって育つ状態のことです。栄養バランスや湿度などが関係するとされています。

温浴(おんよく)

ぬるま湯にカメを短時間つけるお世話のことです。水分補給や排泄をうながす目的で行われることがあります。やり方と注意点は水浴び・温浴のやり方をどうぞ。

駆虫(くちゅう)

体内の寄生虫を動物病院で駆除してもらうことです。とくに野生採集の個体をお迎えした場合に検討されることが多いとされています。ダニ・寄生虫対策動物病院の探し方もあわせて参考にしてください。

クーリング

繁殖などを目的に、一定期間だけ意図的に温度を下げて季節の変化を再現する管理のことです。冬眠に近い状態を安全寄りに管理するイメージで使われることもあります。冬の温度を下げる管理全般は冬眠ガイドで詳しく扱っています。

個体・入手に関する用語

CB / WC

CBは「Captive Bred」の略で、人の管理下で繁殖された個体のこと。WCは「Wild Caught」の略で、野生から採集された個体のことです。CB個体は環境に慣れやすく寄生虫のリスクも比較的低いとされ、初心者にはCBがすすめられることが一般的です。選び方はお迎えガイドで詳しく解説しています。

ベビー / ヤング / アダルト

カメの成長段階を表す言い方です。孵化して間もない時期をベビー、成長途中をヤング、成熟した個体をアダルトと呼びます。ベビーは成体と管理の考え方が変わるため、ベビー育成環境の記事で別に解説しています。

甲長(こうちょう)

甲羅の長さのことで、カメの大きさを表すときの基本の物差しです。定規やノギスで甲羅の前後をまっすぐ測ります。種類ごとのサイズ感は寿命と大きさの記事でまとめています。

ハンドリング

カメを手に持つ・触れ合うことです。ハコガメは持たれることが得意な生き物ではないため、必要最小限にとどめるのが基本とされています。コツと注意点はハンドリングの記事をどうぞ。

多頭飼い(たとうがい)

1つの環境で複数の個体を飼うことです。ハコガメは単独飼育が基本とされており、複数飼う場合は容器を分けるのが安心です。詳しくは多頭飼いの記事で解説しています。

まとめ

用語の意味がわかると、飼育情報がぐっと読みやすくなり、用品選びの失敗も減らしやすくなります。この記事は「意味をさっと確認する入口」として使っていただき、実際の選び方やお世話の手順は、各用語に添えたリンク先の記事で確認してみてください。

これから飼育を始める方は、最初に必要な用品一覧種類と選び方から読み進めると、全体像がつかみやすくなります。

よくある質問

バスキングライトと紫外線ライトは同じものですか?

別のものです。バスキングライトは体を温めるための熱と光を出すライトで、紫外線(UVB)ライトはカルシウムの吸収に関わる紫外線を照射するライトです。兼用タイプもありますが、基本は役割の違う2種類と考えると選びやすくなります。

CB個体とWC個体はどちらを選べばいいですか?

初心者には、人の管理下で繁殖されたCB個体が一般的にすすめられています。環境に慣れやすく、寄生虫のリスクも比較的低いとされているためです。

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